雨天結構 ~雨玉夕間の日記~

気ままに日常の出来事、感じたことを書いていきます。詩も載せます。

LINEが怖い

LINEが怖いんだけど、わかる人いる?

 

LINEというか、SNS全般怖いかも。相手の表情がわからない状態で会話するってすごい怖い。

例えば、「明日16時集合ねー!」と送ったとする。返信は「わかったー」。

普通の一見問題なさそうな文章だけど、考えてしまう。

「“!”がついてない?!もしかして明日遊びに行くの嫌なのかな……」

いつも「!」つけない人だと「そういう人なんだなー」で済むけど、よく語尾に「!」つける人だったらもう心配。返信したときはただテンションが低かったのかもしれない、友達との会話あなどしながらの返信で適当に済ませた結果なのかもしれない。でも、相手の考えていることが気になってしまう。

こういうことがしょっちゅうあるので、SNSはストレスがたまる。送る側としても、相手の気に障る文章でないか、誤解を招かないか、じっくり読んで推敲してから送っている。すごい面倒な人間だ。つまりは、自分はSNSに向いていないんだと思う。それでも楽しさや面白さ、何より便利さが勝るのでやめないのであるが。

 

しかしこうなったことにも一応、原因がある。高校のころの話になる。

高校3年の時、付き合っていた彼女がいた。彼女とは毎日LINEをしていた。

しかし、あるとき彼女のLINEが急に素っ気なくなったのだ。いつも語尾には絵文字、「!」がついているのだが、それこそ「わかったー」のような文章。

「何かあったの?」と聞いてみた。すると彼女はメッセージで返事をせずに、突然電話をかけてきた。電話に出るなり、彼女はこう言った。

「距離を置きたい。」

それ以降彼女と会話をすることはなくなり、数週間後には別れを告げられた。つらかった。

 

この経験がトラウマとなり、素っ気ない文章を見ると相手の心情を気にしてしまうようになってしまった。とはいえ、別れ話にはよくありそうなシチュエーションであり、関係を冷めさせた原因の多くは受験勉強を理由に彼女とのLINEなどの時間を減らしていた僕にあった。彼女が悪いわけではなく、自分のチキンな性格故にこの経験がトラウマとして沁みついてしまったのであるということをここに断っておきたい。

 

みなさんはどうだろうか。SNSのこういった問題は「あるある」らしいので、僕ほどではないが共感してくれる方もきっといるだろう。

 

ところで、SNSグループトークで「空気を読む」ことが暗黙の了解となっているという話があることをご存知だろうか。今や中学生高校生、早ければ小学生もスマホを持ち、LINEをする。彼らはグループトークでは場の雰囲気を壊さないように気を配る。もしその雰囲気を壊してしまったらグループからはぶられ、いじめられてしまうかもしれない。

ただ発言の内容に気を付けるだけではない。例えば、LINEで友人からメッセージが届いているが、スマホのアプリゲームをしたり、ツイッターでつぶやきを投稿したりしたとしよう。すると、「なんでLINE送ったのに、返信しないでゲームしてんの?ツイッターはするんだ?」と思われることがあるという。(アプリゲームはログイン時間がわかるのでバレる)それがまたハブリやいじめの原因となるかもしれないと、みんなびくびくしているらしい。小中高生もスマホで多大なるストレスを抱えているといえよう。

 

本当にしょうもないことでストレスを抱えてるなーと思う。でもそのしょうもないことが、小中高生にとっては自分を守るためには欠かせないこととなってしまっている。

そして自分も、人に嫌われているかどうか気にしてしまうがために、ストレスを抱えている。

ある芸人さんが「人に嫌われることを恐れる時点でもうダメ。それは自分が嫌われていないという前提にある。その前提をなくせば嫌われる嫌われないはどうでもよくなる、というか考えなくてもよくなる」というようなことを言っていた、というのをまた詩人の最果タヒさんのエッセイで読んだ。確かにそうなんだよなー。そう考えると自分って「まだ人に嫌われていない」って思ってて、そうあり続けたいがために言いたいことは言わず空気を読んで、なんだかせこいな、と思う。

でもやっぱり嫌われることは怖い。嫌われたときにどうなるかは何となくだけどわかる。自分は豆腐メンタルなので、今以上にストレスを抱えた毎日を送ることになりそうだ。ポジティブにはなれないと思う。

 

何の話だっけ、SNSか。SNS、一度立ち止まって眺めてみると、めんどくさいこと、よくない点、自分の苦手なところ、どんどん浮き上がってくると思う。「会話を交わすだけのツール」であること。それ以上に立ち入ることで、余計な感情とか、結果として暗黙の了解が生まれてくる気がする。でもどうしても普段人と会って会話するレベルを想定してしまうから、「会話を交わすことだけ」はきっと不可能。表情がわからないからこそ相手の心情とか、空気とか、いろいろなものを要求してしまう。それがうまくいくはずがないから、ストレスが溜まっていく。

どうすればいいんだろうな。

気にしないことが一番なんだろうな。割り切れる人間になりたい。

 

ところで、2時間前にグループにメッセージを送ったんだけど、まだ返信がきていない。もしかして空気壊しちゃった……?変なこと書いちゃった……?ああ、不安になってきてしまう。

LINE恐怖症を克服できる日はまだまだ先になりそうだ。