空間を遮断するものは光 感情と脳裏を結ぶ糸がひび割れた
国道の夜の渋滞が ちぎれたネックレスのようで
宝石がバラバラと 心臓の奥に吸い込まれていく
それは鼓動にすらならない 涙にさえならない
ただの夜になるから
カラスが身を隠すだけの ただの夜になるだけ
2011年のカーディガン 目線の先を飛んでいく言葉
グラデーションの境界線 スマートフォンの虹の青
景色までも消化してしまうせいで 言葉が腐っているみたいだ
ボロボロと崩れ落ちる
だからクッキーは苦手なんだ
街灯に照らされなかった雑草だけが 眠ることができる世界
それが理想にならないよう
言葉はデスクライトの下に置いていこう