雨天結構 ~雨玉夕間の日記~

気ままに日常の出来事、感じたことを書いていきます。詩も載せます。

現代少女

夢はいらない夢を見て愛はいらない夢を見て教科書の鮮やかな表紙を見て黒い雲に透けた夕日が浮かんでそれでも意味が欲しくて意味が欲しくてたまらなくてその次に答えが欲しくてひたすらに眠れないんだな 言葉が並ぶ寒空の下永遠に最後尾を目指してタクシーが…

いま心臓は圏外にいます。

逃げてばかりの僕らは胸のどっか隅っこで愛されたいとか思ってるとか思うことを痛い痛いと見下してよそ見をしていたら校庭のフェンスに肩ぶつかってセーターが破けた。穴が開いた海へ行こうドライブしよう波の音ざーざーざー愛されたいくせにここまで来たよ…

大阪

家から連れてきたペットボトルを知らない街のゴミ箱に捨てる罪悪感神社で靴の中に入り込んだ石ころを夜の難波の路上に置いて行く罪悪感こっそり中和し終えたところ高速道路の底に星空が見える 情の込めないものとして選ばれし紙幣とさようならの代わりとして…

街灯を見ていた

空間を遮断するものは光 感情と脳裏を結ぶ糸がひび割れた 国道の夜の渋滞が ちぎれたネックレスのようで 宝石がバラバラと 心臓の奥に吸い込まれていく それは鼓動にすらならない 涙にさえならない ただの夜になるから カラスが身を隠すだけの ただの夜にな…